前任平山修一会長のご挨拶

日本GNH学会の会長を退任することになりました平山修一です。

会長就任以来、海外の国際機関での勤務が続き、学会の活動に大きく貢献できなかったことをとても心苦しく思っておりました。

まだ数年、タンザニアにあります国際機関での勤務が続く見込みですので、今回は会長職を松下先生のバトンタッチさせていただく運びとなりました。

本当に松下先生には感謝しております。

また会長として日本に居ない状況を、ぺマ先生及び岡崎先生には本当に大きなご負担をおかけしました。

この場をお借りしまして感謝の意をお伝えできればと思っております。

会長の職は退任させていただきましたが、引き続き理事として学会の為に今後も貢献する所存でおります。

今後は理事として松下新会長の元、学会の発展に貢献できればと考えております。

どうぞ引き続きよろしくお願い致します。

今回の総会にご出席された皆様に多くの幸せが降り注ぐことをキリマンジャロ山の麓でお祈りしております。

 

平山修一    

 


新任松下和夫会長のご挨拶

この度図らずも平山会長の後を継ぎ、日本GNH学会の会長の任にあたらせていいただくこととなりました。

本来であれば皆様の前で直接ご挨拶申し上げるべきところでありますが、本日は先約のため、書面でのメッセージとなってしまったことをお許しください。

本学会にはその設立当初から関わらせていただきました。おかげさまで多くの貴重な出会いや学びの機会に恵まれました。

ブータンという国、そしてGNHの目指すものについては、「気候危機」と称されるような地球環境の危機が危惧され、一方で世界の人々すべてが人間的な生活を送れるようにSDGsの達成が求められる今の時代であるからこそ、ますますその重要性が増していると思います。      

グローバル化の進む世界の下で跋扈する新自由主義に基づく経済成長第一主義を見直し、⾃然や伝統、⽂化そして地域コミュニティを⼤切にしながら人々のびとの幸福を満たすために何ができるかを考えていくことが、今私たち一人一人に求められています。GNHはそのような志をもつ者にとっては貴重な指針となるものです。

本学会の設立趣意書にも述べられているように、⼀⼈の⼈間として共に考え、将来の世代のために活動する場として、そして⼈と人との豊かな出会いの場としてこの学会がますます発展できるよう、皆様とともに微力ながら尽力してまいりたいと考えております。

どうか積極的なご参加とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

(令和元年12月14日 松下和夫)